酒器との出会いは、いろいろなところにありますが・・・
1. 旅の思い出
旅をしたときには、なるべく地のものを味わってきたいと思っています。地酒だって、その土地で、その土地のものを肴にしたときに最高に美味くなるのではないでしょうか(笑)。やきものも、訪れた地がたとえやきもので名高い場所でなくとも、探してみると個性的な作品を作っていらっしゃる陶工がいるものです。旅の思い出をそんなひとつの盃にぎゅっとつめて持ち帰ってくるのも、いいものです。酒を注ぐたびにそれぞれのシーンが蘇ってきます。
2. 陶器市、デパート、個展などで
機械に多くを頼った大量生産品よりも、陶工が魂を込めてつくった酒器は何倍も魅力的です。値段も何倍(何千倍?)もしてしまいますが、それだけの価値を感じて手に取ってしまえるものです。特に個展では、作家さん自らがその場にいらして、お話を伺えることがあります。そうなると、手にした盃にまたひとつ表情が宿り、楽しい酒宴を約束してくれます。
3. 骨董店で
多くの人にとって、最後にいきつく生涯の友というのは、骨董酒器なのではないかと思います。昔の作行きが素晴らしい、というのもあるとは思うのですが、私が惹かれるのは人生の何倍、何十倍もの時を経て器に刻まれるその表情です。その間土に還ることなく、幾多の酒を滲み込ませ、あなたの前に何かを語りながら立っていたならば、それは間違いなくあなたに使われるために存在し続けたのでしょう。いや、時空の彼方のあなたのために、古(いにしえ)の陶工が天啓を受けてこしらえたものなのかもしれませんね(笑)高価なのが難点ですが、安価でも味わい深いものがあります。中には世間一般では贋物と呼ばれ忌み嫌われている物もあります。傷物も多いですが、そこにこそ強さや優しさを感じるのは、私だけではないでしょう。
4. インターネットで
何よりも手頃さが魅力です。ネット販売をなさる骨董店・美術店もどんどん増えておりますし、ヤフーオークションに代表されるような、インターネットオークションもあります。ただやきものはやはり実物を見て、できたら持ってみないとわからないという部分もあり、なかなか難しいです。ネットで買うなんて味気ないとか、多くの人の目に晒されたものなど買いたくない等、批判される方も多いようですが、個人所蔵家の方から直接譲っていただく場合など、いろいろなお話しを伺うことができたりする楽しみもあります。
以下、今まで私のもとに集まってきた器達を、新旧とりまぜて紹介させて頂きます。どれも愛すべき、大切な友人です。お譲りいただいた方にこの場をお借りして御礼申し上げます。
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