はじめての施釉陶器

 さぁ、結果は?なんとか、4つとも無事にとることができました。もう、たっくさん釉薬をぬりましたからね(^_^;)

 しかし、大きな課題も。それは、「灰被り」です。七輪陶芸はそのままではどうしても灰をかぶってしまいます。楽釉にくらべ灰釉はとけにくいので、溶けた楽釉の上に灰のまま残ってしまうのでした・・・これが景色と言えば景色かも知れませんが、白っぽい土ではあまり綺麗ではなかったりするのでした・・・

 まず、これが初めの生き残りの一つで、楽白土単味です。本焼きの時点でひびがまた入ってしまいましたが、何とか途中で止まってくれ、飲む分には問題有りません。胴部の炭素の付着はむら雲のようでなかなかなのですが、白い分灰が余計に目立ちます。これは口径が4センチほどととっても小さいです。

 見込みに釉薬が厚く溜まり、細かな貫入と共に気泡が見えます。酒を入れると、屈折率の関係で気泡が大きく目立ち、なかなか綺麗なのですが、土が完全に炎に負けているといった感じのところに、被った灰がさらに弱々しい印象を与えてしまっています。銘「おこられ小僧」。

さて、残りの三つ、後から作った楽白に信楽荒目を混ぜた土のものです。

 これも灰被りがひどい!それにひびも、素焼き段階ではまぁ何とかという感じだったのですが、本焼きではもう惨憺たる有様。すさまじい量の楽透明釉のおかげで、何とか水漏れは(短時間なら?)しない器にはなってくれました・・・

 高台側です。こちらは施釉しない土見せの部分を大きくしたかったのですが、ひびの関係で高台内を除いてべっとりと釉を塗りました。高台際に釉が厚く溜まり、細かい貫入が入ってそこだけは結果的によかったかな。

 鼠志野のできそこないのような一番左側のもの。厚く掛けた釉が見込みで荒々しく乱れ一応の景色になってくれました。また信楽土を混ぜたせいか、ところどころピンク色の窯変が見られます。大きめで重いのですが、ま、おひたしでも盛りますか・・・結構お茶の緑が映えたりして嬉しかったです(^^)Y

 とにかく釉がけしたら、灰を防ぐ方法を考えないとだめですね。しかし窯道具を作って被せるといっても、僕の七輪は練炭用で口径が小さいので結構厳しい物があります。う〜ん、やっぱり焼き締め陶で、自然釉を期待して七輪にいろいろなものをぶっこみ、ガンガン送風するというスタイルがあってるかな・・・?(^_^;)

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