屋久杉ぐいのみ

杉の舎

 世界遺産の島、屋久島の特産と言えば焼酎、鯖・・・なんて言うのは一部の飲んべえだけでして(笑)、やはり屋久杉だと思います。海も勿論美しいですが、やはり白谷雲水峡から縄文杉、宮ノ浦岳と、屋久島の原生林を歩くと特別なものを感じます。屋久島の原生林は映画「もののけ姫」の舞台のイメージなんだそうですが、どこか自分のルーツというか、時の彼方の遠い記憶をなぞっているような気にさせてくれます。屋久島の原生林の魅力が屋久杉にとどまらないのは言うまでもありませんが、屋久杉の威容は、とにかく強烈な印象を残しています。

 屋久杉は古来から最高の杉材として珍重されてきましたが、その木目の美しさと香りを知れば納得です。現在の屋久杉工芸は、基本的に屋久島の「土埋木(どまいぼく)」で行われています。屋久杉の伐採は江戸時代から近代にかけて続けられてきましたが、現在ではもちろん禁止されてるからです。土埋木とは、採取が許可されている昔伐採された後の残りで、主に木の根っこの部分を利用してつくられています。杉の樹齢を考えただけでも、極めて貴重なのはいうまでもありません・・・まさに贅沢の極み、これで酒を呑んでみたいなどふとどき千万!もはや生物の枠を超越したかのような、まさに神の化身、そんな縄文杉を見たばかりの私は、これから大変な悪いことをするような気持ちでしたが、「杉の舎」さんでこのぐいのみを見つけたとき、買わないで帰ることはできませんでした。

 追記:このぐいのみを作られている杉の舎さんのHPがあります。アドレスは

http://www4.ocn.ne.jp/~v.sennin/