ぐいのみ

青烽窯(西表島) 高山宗久作

 西表島にある日本最南端の窯元、青烽窯(八重山郡竹富町字上原314-31)で購入。高台脇印「西表島」。窯変が美しい焼締陶(琉球では、荒焼(あらやち)というそうです)です。西表島から水牛車に乗って由布島に渡ったとき、売店に何とも美しい青釉のかかったぐいのみを見つけました。店の人に聞けば、西表の海の色に近づけようとした作家の情熱の賜だとか。同行していた友人が、「あ、これは青烽窯のだね。後で窯元まで行ってみようよ」との一言で、どうせならそちらで買うことにしたのですが・・・なんと窯元では、あの青いものは由布島にしか卸していないとの返事が・・・ショックでしたが、このぐいのみの窯変の美しさに魅了され、購入したのでした。実はこれが、私が初めて買ったぐいのみです。泡盛、特に「請福」をいただくときは、これです。(なぜかYHみどり荘では、泡盛といえば請福だったんですが、私が行ったときだけかもしれません)作者の高山さんはトロント留学から帰国後西表島に開窯。土に苦労したという話を伺った記憶があります。