シノハイドロサウルス(綾源中国水生蜥)

Sinohydrosaurid

中生代ジュラ紀、遼寧省、中国

 古生代二畳紀から三畳紀にかけて一部のは虫類が水に戻り、これらが首長竜のなかまの祖先となったと考えられている。イタリアではビツミノウス頁岩層などからパチプレウロサウルスが見つかっている。これは海生で小さい水生動物を食べていたと考えられている。中国では貴州省の中生代三畳紀中期の地層から貴州竜(ケイチョウサウルス)が見つかっていたが、最近になって遼寧省のジュラ紀の地層からもよく似た化石が多数出土しているらしく、綾源中国水生蜥(学名)Sinohydrosaurus lingyanensis と名付けられた。これは淡水性で、魚や昆虫、貝エビなどと一緒に産出するらしい。小さくて軽い頭骨、長くほっそりした身体、短い肢、簡略化し流線型となった上肢骨から水生適応性が読みとれる。しかし手足の形態は鰭に変化していない。

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