備前ぐいのみ 南燦窯?

 

 かせ胡麻と、淡い火襷。裏表で全く違う顔を見せてくれる。歪みが少しいやらしい向きもあるが、焼け色が素晴らしく、酒で潤うとなんともいえないいい味を出す。

 器形は藤原啓・雄のぐいのみを想起させる。高台脇の掻き銘は南燦窯(なんざんがま)かな?「藤原雄、藤原恭助兄弟がデザイン、焼きなどすべてを指導。二人の作風を持った作品を手頃な値段で一般の人へ提供している。設立は昭和47年10月」だそうである。一般向けの陶芸教室もあるそうで、岡山に出かけたら、是非立ち寄ってみたい。