美濃灰釉盃

江戸時代中期

 涼しげな淡緑の灰釉盃。口縁に当たり傷があるが、火がかかっているので窯傷ということにしておこう。端正な作行きに加え高台の削り方も丁寧で、畳付きに丁寧な糸切りの跡が残っている。高台がしっかりしていると、どこかほっとするものだ。白い美濃の土味も優しい。夏の冷酒用に、購入は京都の東大路通り東山三条交差点そば、S堂にて。店主のAさんは金融関係のサラリーマンから転身。店内の骨董酒器で時折呑ませてくれるのが嬉しい(いつもごちそうさまです(^_^;))。